【誓約書へのサインが必要な油そば】
南相馬市のラーメン店、へうげもの。
平日の夜6時半頃に訪れたら、3組ほど順番待ちの盛況ぶり。
500件を超えるGoogleマップのレビューでは、豚骨ラーメンや焼きあごラーメンなどの美味しい写真が載せられている。
しかし、信念を曲げずに激辛料理を食べることを選択。

ここの激辛料理は、油そば。
辛さは、「辛い」「恐い」「最恐」「絶望」「魔王」の5段階。
ただし、「魔王」は「絶望」を完食しないと注文ができない。
今回は、初来店のため「絶望」を注文した。

食券を店員さんに手渡すと、「本当に辛いですが大丈夫ですか？」と忠告を受ける。
忠告に狼狽えかけたが、後には引き下がれない。内心とは裏腹に「大丈夫です」と答えた。

着席すると、まもなく1枚の紙が渡された。
誓約書だ。
体調が悪くなっても責任は問わない、とのこと。
席について、やっぱり辞めるなどという選択肢は存在しない。
一読して署名を書いた。

すると、程なくして料理が到着。
「絶望です」と言いながら料理を運んできたのは、なんと、ガスマスクを付けた店員さん。
流石にこれには笑わざるを得なかった。

様々な経緯を経て対面した「絶望」だが、見た目は普通の油そば。
しかし、底に沈むタレを麺に混ぜ合わせると少しずつ麺が赤くなる。
そして、ついに一口。
食べるとまもなく、刺激物が体内に入ったことを、身体が察する。
正直、結構辛い。
個人的には、食べ進めることはできるものの、全く味を楽しむ余裕は無かった。
しかし、舌の片隅で感じた辛さ以外の味覚を辿れば、辛くなければ間違いなく舌鼓を打てる一品であることはわかった。

最終的に、完食をすると、店員さんからの労いの言葉とともに、完食を証明するカードをもらうことができる。
このカードを受け取ることで、「魔王」への挑戦権を獲得することとなる。

個人的には、「魔王」への挑戦は長い激辛修行の後となりそうだ。
チャレンジャーは、ぜひ「魔王」へ挑みに、お店をを訪れてほしい。

• 辛いいね 11人
• コメント 0件