モトキ編集長

3.49KMモトキ編集長

ファミマの肉まんに「旨辛」の真髄を見た🧘‍️🔥🧘‍️

2019年12月10日発売ファミリーマート「旨辛肉まん(税抜139円)

0.95KM(辛ジャッジ:元木哲三3.57KM)

ベンチマークされたロングセラー

旨辛(うまから)――。

辛メーターの構想段階から、何度も語り合ってきたテーマである。いったい旨辛とはどういう状態を言うのだろうか。そして、旨辛が成立しやすい辛メーター値というのはあるのだろうか。あるとすれば、それは何KMなのか

そんな中、ファミリーマートが2019年12月10日、新商品としてリリースしたのが、その名も「旨辛肉まん(税抜139円)」だ。これは取材するしかない。対応してくれたファミリーマートの「商品・物流・品質管理本部ファストフーズ部 カフェ・スチーマーグループ(肩書きの長さが新鮮!)」の河口美砂さんに、まずは開発の経緯を尋ねた。

ファミマ:河口さん「商品開発は、私たちと井村屋さん、原材料メーカー、合わせて20人ほどで部会を作りまして、週1回の会議を重ねました。まずは、みんなで『辛いヒット商品』を持ち寄って、とにかく食べてみることからスタート。ラーメン、カレー、スナック菓子、キムチ……あらゆるジャンルを50種類以上は試食しました」

求めるのは「万人受けする味で、やみつきになる辛さ」だった。つまり「誰もが何度も食べたくなる味と、クセになる辛さ」だ。ベンチマークされたのは、あのスナック菓子だった。そう……

カラムーチョ!

である。発売から35年の超ロングセラー。カラムーチョとともに辛成長してきた世代として、なんだか誇らしい気分になった。そうだよな、「確かにカラムーチョこそが旨辛だ」という気がしてくる。

ちなみにアプリ・辛メーターα版の暫定的な数値であるが、カラムーチョの辛メーター値は0.3KMである。旨辛肉まんの値や、いかに!

辛味は旨味を減らすのか?🧐🌶

試作を繰り返した井村屋の「開発部 点心・デリ/冷菓チーム(この肩書きが短く感じる)」の小林伸也さんに「旨辛」を実現する難しさを聞いた。

井村屋:小林さん辛さをアップさせると、旨味が薄まるように感じるんです。逆に言えば、肉と野菜のしっかりした旨味を確保しないと、辛さのレベルは高められない。しかも、今回は辛さをウリにするのではなく、あくまで『肉まん』であることがテーマでした。肉まんの辛味が効いたヴァージョン。その絶妙なバランスを求めて試食を繰り返しました」

やはり、そうなのか。中国料理のベテランシェフからも「辛くすると、そのぶん旨味を増やさなければならない」と聞いたことがある。

試作に燃える井村屋さん「開発部」

井村屋:小林さん「苦労と言えば、もうひとつ。一度食べると、舌が麻痺して、味が正確に捉えられなくなります。試食の時はしばらく間を置いて味を比べました」

辛い商品の開発は、なるほど、時間がかかるのだ😱

原材料を見てみよう。目を引くのは、「豆鼓醤」「豆板醤」「甜面醤」を使用していること。豆板醤は辛さもプラスするが、3種の醬のミックスは主に旨味とコクを出す役割だ。

辛さは「唐辛子」「ブラックペッパー」「ホワイトペッパー」「ニンニク」「生姜」という5種類の香辛料をミックスした。辛味はもちろん、香りと旨味もプラスされる。試作では「花椒」も使われたが、存在感が強すぎたために、選ばれなかったという。そうかあ、今回はあくまで「肉まんであること」が条件だからね。

遂に、旨辛の辛さを検証🍽

ここまで聞いたところで、ファミマ、河口さんが、女神の笑顔で「召し上がりますか?」と促してくれた。

はい...💘 実はずっと待っていました🤭

さて、やってきたのが、これ。生地はオレンジ色赤いツブツブは練り込まれた唐辛子だ。

辛い商品は「見かけ倒し」というケースも...実食が楽しみだ。

ファミマ:河口さん「見た目の良さはもちろんなんですが、コンビニの店員さんが間違わないようにという配慮もあります。やっぱりほら、普通の肉まんと間違っちゃうと大変なことになりますから。辛さはクレームにつながりかねないので」

確かに。オレンジ色はリスク回避策でもあるのか。

半分に割ってみる。ああ、いい香りだ。肉まんの、あのほっとする香りの奥から、複雑なスパイスが立ち上がってくる。

一口。おお、これは、まさに肉まんだ。まずは肉の旨味が口の中全体に広まる。そして……

肉と野菜の旨味は、通常の「肉まん」よりも強めに設計されている。それで「ちょうどよくなる」わけだ。

辛い🔥 ちゃんと辛い😇

思わず、「辛い」と口に出てしまう。我々、編集部3名は、顔を見合わせてうなずきあった。固唾を飲んで見守っていた開発チームのみなさんは、ぼくたちの「辛い!」に安堵した様子だった。

「アラ1」の見事な旨辛バランスか

そして、おもしろいことに我々は3人とも0.8KMと辛ジャッジした。

辛さを「真剣」に語り合う。これも、辛ジャッジの楽しみのひとつ。

きょとんとする開発チームのみなさんに、ぼくは慌てて説明を加える。

編集長:元木「5段階で1以下だと、全然辛くないように思えますよね。でも、ナショナルブランドで0.5KMを超えると、『けっこう攻めているな』というのが、これまで辛メーターを使ってきた実感なんです」

ぼくはさらに続けた。

編集長:元木「最近、辛メーターの運営チームの間では、”アラ1”という表現が行き交っている。アラ1は"アラウンド1"のことで、1.0KM周辺の辛さ。"旨さが主"で、"辛さが従"という関係で、旨辛のバランスが取れている料理や商品が多いのではないか!?という仮説があるんです!」

1個、丸々、食べ終えた時点で、意外と唐辛子の辛さが舌に残ったので、ぼくは辛ジャッジをちょっと修正。

最終的には、0.95KMと辛ジャッジ🤳

とした。ね、これ、まさにアラ1の旨辛なのではないだろうか。辛メーターユーザーのみなさん、ぜひ辛ジャッジして、その実力をご自身の舌で確かめてほしい

🙋‍♂️辛さを愛する者の手で定番化を🙋‍♀️

余談だが、肉まんのシリーズは「ピザまん」や「カレーまん」「あんまん」など、常時7〜8種類が販売されているという。そのうちシェアの半分近くが「肉まん」なのだそうだ。

今回の「旨辛肉まん」は限定商品なので、製造ロットが売り切れたら、それで終売となる。では、定番商品となるには、どれくらい売れるといいのか。河口さんに聞いてみた。

ファミマ:河口さん「そうですね。全体の3分の1くらいのシェアを達成したら、可能性はあると思います」

ファミマのレジのスチーマーに、常に「旨辛肉まん」が入っている未来。これを実現するのは、我々、辛さを愛する者たちしかいないのである。見事に具象された旨辛を、同志よ、永遠に食べ続けよう🤟ではないか!

[文/編集部・元木哲三 撮影/編集部]

[FamilyMart] 旨辛肉まん (税抜139円)

  • 発売日:2019年12月10日

旨辛肉まん1.13KM(2020.01)

みんなの辛ジャッジで判明!?
「旨辛肉まん:1.13KM

2020年1月10日の公開に向けテスト中の辛メーターアプリでも人気の旨辛肉まん。「ちゃんと辛い!」「痺れもある」「しっかり旨辛」とユーザーさんからも大好評♪

元木編集長の0.95KM予想よりも辛い1.13KM🔥と分かりました。こうやって辛さの単位が生まれていくんですねー。うれしい🤓