[辛さ1.04KMと判明] ファミマの肉まん､今度は麻辣の担担麺味が登場💥🌶🍜

2020年1月28日発売ファミリーマート ｢麻辣ごま坦坦まん(税抜139円)｣※中四国・九州・沖縄では販売がありません｡: 今回の辛ジャッジ1.15KM(辛ジャッジした人：元木哲三3.38KM)

札幌発祥の人気担担麺店をベンチマーク

昨年(2019年)の12月､ファミリーマートの限定商品として販売された｢旨辛肉まん｣は､すでに限定数の販売を徐々に終えているという。アプリ､辛メーターには｢ちゃんと辛い｣｢意外と辛い！また食べたい！｣｢商品名に偽りなく旨辛でした！｣と評価するコメントが並んだ。再販売を期待したい｡

ちなみに､この｢旨辛肉まん｣､ぼくは0.95KMとジャッジしたのだが､2020年1月現在の辛メーター値は1.04KM。見事的中とはならなかったことが､少し悔しい｡

さて､そのファミリーマートが本日1月28日にリリースするのが､｢麻辣ごま坦坦まん(税抜139円)｣である。商品開発を担当した井村屋の開発部点心・デリ／冷菓チームの小林伸也さんはこう語る｡

小林さん｢旨辛肉まんが『あくまで肉まんであること』を大切にしたのに対して､今回はいかに担担麺の味を肉まんで再現できるかを重視しました｣

ベンチマークしたのは昨年４月､ファミリーマート限定で発売された､札幌発祥の担担麺専門店｢175°DENO担担麺｣監修の汁なしカップ麺｢175°DENO汁なし担担麺｣の味だ。ちなみに店名は｢ひゃくななじゅうごどでのたんたんめん｣と読む。2013年にオープンすると､すぐに人気となり､現在は全国に12店舗を展開している。

カップ麺は限定商品だったため､すでに終売になっているが､食べた時の記憶を辿ると､｢ゴマペーストを中心に､かなり濃厚でコクのあるタレだった｣ことと､｢花椒がしっかり効いていて､ほどよく舌がしびれた｣ことが思い出された。

｢こんな辛いものが売れるのか？｣🤔

なるほど､あの味を肉まんで表現するわけである。小林さん､どんな設計にしたんですか？

小林さん｢まずコクなんですが､ごまペーストとすりごまの2種類を使用することで､ごまのコクと香りを引き立たせました。そこに芳醇でコクのある甘みを持つ甜面醤と米麹の甘みがある白味噌をブレンド。これで奥深さが演出できたと思っています｣

次はあの｢しびれ｣の再現だ｡

｢辣油､花椒､麻辣醤を組み合わせることで､しびれる辛さである麻と､唐辛子の辛さである辣とで麻辣感を出しています。とくに花椒は四川省産の香りの強い花椒を使用。強いしびれも特徴なんですが､同時に柑橘系のような爽やかな香りが楽しめます｣

自信に満ちた表情で頷く小林さんだが､開発の苦労を尋ねると､こんな裏話を聞かせてくれた｡🤫

小林さん｢社内にしびれる辛さに慣れている人が少なくて､適正な辛さを判断してもらうのが大変でした。年配の上司から『こんな辛いものが売れるのか』『旨いのかどうか､わからんなぁ』と言われたり(笑)｣

ああ､やっぱり。以前からメーカーの中で､こうしたシーンが繰り返されているのではないか､とは想像していた。ナショナルブランドの商品には「激辛」と謳いながらも､実際に食べてみると肩透かしを食らうといったことが多かったからだ。開発者が辛くしたくても､上からストップがかかることは､ままあるのだろう｡

でも､小林さんたち開発チームは｢ベンチマークしたカップ麺は､よく売れました。この味で間違いないはずです｣と粘った。彼らが守り抜いた辛さを､ではいざ実食！